ジャーナリズム大賞「貧困の中の子ども」から

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数字だけではイメージできない数々の実話

貧困ジャーナリズム2014年大賞、そして新聞労連ジャーナリズム大賞の優勝賞に選ばれた「貧困の中の子ども」という本を読みました。先進国日本の長引く不況が、働く場所を奪い、働く意欲を奪い、隠れた貧困を生んでいく。その一番の被害者は子どもたちで、今や日本の子どもの6人に一人が貧困にあるという話題は、最近のニュース等でも度々取り上げられています。数字だけではイメージできないそうした実情を、取材班と取材対象者の協同作業で赤裸々に綴られた真実は、栃木県の地方紙“下野新聞”で約半年間60回の連載をベースに加筆され発刊されたものです。

悲し過ぎる貧困の現実が赤裸々に

暮らしの豊かさだけで解決できない問題は数多くあります。けれど、豊かさとはほど遠い、あまりに過酷な生活を強いられることにより、夢も希望も制限され、生きる意味すら見失っている無抵抗の子どもたちがいかに多いことか。小学校入学後もおむつが取れない女子児童。中学校の給食だけがまともな食事という男性生徒。学費が払えず学校側の取り立てに怯え卒業2カ月前に自主退学せざるを得なかった少女。これらは決して氷山の一角ではない、紛れもなくすぐそばにある現実なのだということを、痛感させられる一冊となりました。

貧困放置は社会による虐待だ!

あまりにも重みのある「貧困放置は社会による虐待だ!」との言葉。痛みに寄り添い希望を見いだす手助けをしたいと願いながら、福祉医療に携わる者として、必要とあらば即座に手を差し伸べる知恵と俊敏さを持つ事がいかに重要かを再認識させられました。どのようにしてSOSを出せば良いのか…その答すらわからない子どもたち。気づいた大人たちが、まず一歩前へと踏み出す事が大切ではないでしょうか。目を見開き、耳を澄ませ、手を差し伸べる、勇気と行動の連鎖を広げていきたいと願って病みません。

下野新聞社『特集・貧困の中のこども〜希望って何ですか?』

心のライフライン wish

心のライフラインwishHPもご覧ください。

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